2017年度オープンキャンパスでの展示紹介

先日(8月27日)で今年度のオープンキャンパス(全4回)を終えました。天野直紀研究室では4回とも展示を実施しました。主な展示内容は以下の3つでした。

  • LED看板
  • 搬送ロボット(電動台車)
  • 地滑りモニタリングシステム(共同研究関連)

研究棟C 1F 入り口右側に展示していたLED看板です。約1,500個のLEDをマイコンで点灯制御しています。この実装にはテープLEDという細い帯の上にLEDが一定間隔で配置されたものを利用しています。このテープLEDは切断してつなぎ直すことが出来るので、1行ずつ板に貼り付けてワイヤーで接続しました。

更にKinectを用いて人の動作を計測し、表示内容に反映しています。Kinectは便利ですが消費電力が大きいので、更にドップラーセンサーを組み込みました。ドップラーセンサーで人の接近を検知してKinectをOn/Offしています。これにより消費電力の抑制をしつつ、人の検出範囲を延長しています。消費電力をリアルタイムに表示するため、電流センサーも用いてます。

実験棟 1F 入り口付近では沖縄県の建設コンサルティング企業 南伸と行っている共同研究の一つ、斜面の地滑りモニタリングに関連した展示をしていました。デモンストレーションは予兆検知・地滑り検知の基本的な考え方を模型を使って説明したものです。計測値は様々な要因で何もなくてもぶれていますが、LPF(ローパスフィルター)を用いることで平滑化し、必要な情報を得られることを確認しています。

搬送ロボットは実際に乗ってみることのできる装置ですので、ぜひ実際に来校していただいて見ていただければと考えています。搬送ロボットは工場や倉庫などで既に実用化され運用されています。搬送ロボットの構成をよく見てみると、バッテリー、モーター、制御回路、センサーといった電気電子技術の集合体であることがわかります。デモンストレーションではジョイスティックで人が操作しつつ、センサーを用いた自動ブレーキによって衝突を防止しています。

実はこれら以外にもう一つ、展示しなかった対話ロボットがありました。3回目から展示可能になっていたのですが、スペースや人員の関係でお蔵入りとしました。こちらは鬼ごっこのような動きをするロボットになっているので、近日中に別途、公開できればと考えています。

 

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