センシング技術活用研究室(2025年度説明)

このページは2025年度(2025年9月予定の卒研室配属および2025年度前期の学士・修士一貫早期修了プログラム)説明のために用意したものです。

ぜひ一緒にセンシング技術を活用した研究に挑戦しましょう! そして安全・安心・快適な社会実現に結びつけましょう!

研究テーマと主要技術

主に取り組んでいる内容は以下の通りです。2024年度は特に社会インフラIoT、農業IoTが中心です。

  • 社会インフラIoT
    • 多数あるインフラ(電柱・斜面など)を点検・監視するIoT装置・システムの開発
    • 多数あるインフラを活用したセンシングとそれによるIoT
  • 農業IoT
    • 主に八王子・多摩地域を中心に農業の安全・安心を向上させるIoT装置・システムの開発(食と農の未来研究センター関連を含む)
  • 学習・教育支援システム(ごく少人数)
    • 学習者の状況を把握し分析・フィードバックして学習効果を改善
  • 業務支援システム

いずれのテーマも技術面では「センシング」+「データ分析(機械学習など)」という枠組みとなっています。むしろその意味では同一技術の異なる応用です。上以外の対象についても同様の技術で取り組めると考えていますので、新規提案も歓迎します。

インフラIoT分野における天野研でのこれまでに研究した技術の一つに「音伝播特性」+「機械学習」があります。音の伝わり方の微細な変化を機械学習で捉えてき裂の有無やコンクリートの特性(含浸率)を推定しています。対象はいろいろと考えられますし、音以外の物理量(WiFi電波など)を使った取り組みも進めています。

最近の研究業績

  • 論文, 我妻 嵩斗, 天野 直紀, 圧電素子を用いた複合材通路上の人位置推定, AI・データサイエンス論文集, 5(3),427-433頁, 2024
  • 論文, 天野 直紀, 李 昊宇, 丁 宇浩, 斯真田 隆一, 鶴田 健, 音伝播特性と機械学習を用いた PIC フォームの含浸率推定, AI・データサイエンス論文集, 2022, https://doi.org/10.11532/jsceiii.3.J2_433
  • 論文, 小林 誠治, 天野 直紀, 久米 仁司, 音伝搬特性による照明柱のき裂発生検出手法, AI・データサイエンス論文集, 2021, https://doi.org/10.11532/jsceiii.2.J2_62
  • 論文, 天野 直紀, クラウド型開発環境および求人情報直結型e-Learningコンテンツの導入によるプログラミング教育の実施効率向上のための成績予測, 学習分析学, 2020, https://doi.org/10.51034/jasla.3.0_1
  • 解説記事, 天野 直紀, センシング技術を活用した安心・安全な持続可能社会の実現, 光アライアンス, 2020
  • 講演, 天野 直紀, センシング技術を活用した安心・安全なサステイナブル社会の実現, 先端センサ・シンポジウム, 2019
  • 書籍, 天野 直紀, プログラミングなしではじめる人工知能, オーム社, 2020
  • 書籍, 天野 直紀, 実践IoT: 小規模システムの実装からはじめるIoT入門, オーム社, 2018

実学と産学共同研究

各自のテーマが必ずしも関連するわけではありませんが、本研究室では多数の産学共同研究を行っています。

産学共同研究を通じて「リアルな社会課題に実際」に挑戦できることはその大きなメリットです。例えば電柱を使った実験をしたくても周辺にある電柱で勝手に実験はできません。コーオプ実習とはまた違う意味で実社会との接点を持てるので、就職活動での説明にも説得力が増します。

NTT東日本を始めとして天野研で取り組んでいる産学共同研究は[こちら]を参照してください。

卒研室配属

3年生の卒研室配属について以下のように予定しています。

学生像

社会インフラ・農業IoTといった応用分野とセンシング・データ分析に関心を有すること。

個々の具体的なテーマは装置制作~データ分析まで多種多様に考えられます。電子回路・装置を作る人もいれば、データ分析に専念する人もいます。全要素という人もいれば部分的にと言う人もいます。もちろん配属後に必要に応じて学ぶことが必要ですが、それぞれの適性の範囲で進めます。

自己推薦においては希望する内容(テーマそのものでなくてよいので範囲とか、身につけたいスキルなどなんでもよい)を明らかにしてください。詳細(提出方法など)は期日が近づいたときに掲載します。

テーマ決め

それぞれの学生の卒研テーマは配属後、創成課題最初の約2ヶ月で文献調査をしながら決めていきます。希望があれば産学共同研究に関連したテーマとします。希望しなければそれ以外のテーマ設定を検討していくことになります。

説明・相談会

9月の第1回創成課題までに日程を定めます。前期中や夏期休暇中も個別に相談があれば個別対応しますので、メール等で連絡してください。

自己推薦

9月の第1回創成課題までに提出方法を定めて記載します。

進路・就職先

天野研は工学研究科サステイナブル工学専攻に進学・学士・修士一貫早期修了プログラムいずれも可能です。

天野研卒業生の比較的最近の就職先(今年度分の内定先を含む)を一部、以下に紹介します。

TDK
芝浦機械
寺岡精工
東京計器
三菱ケミカル
日本コムシス
西松建設
関電工
ホーチキ
東京地下鉄
首都高速道路
中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京
凸版印刷
Sky
トランスコスモス
富士ソフト
China Mobile

相談・連絡・その他

研究室に関する様々な相談・質問などはいつでも受け付けています。研C303 or 電子メール(amano at stf.teu.ac.jp) or Google Chat(amano at edu.teu.ac.jp)でどうぞ。2日以内に返信がなければ届いていない可能性があるので、再送するか別の方法で連絡してください。