センシング技術活用研究室(2023年度説明)

このページは2023年度(2023年9月予定の卒研室配属)説明のために用意したものです。
ぜひ一緒にセンシング技術を活用した研究に挑戦しましょう! そして安全・安心・快適な社会実現に結びつけましょう!

配属先希望調査の締切後、明日(10/11)には結果を公表する予定です。天野研に自己申告を出してくれた皆さん、関心をもってくれたことありがとうございます。多数の中から4名を選ぶことはたいへん難しく、どうしても選びきれない部分もありました。どの自己推薦文もたいへんよかったことをここにお伝えします。

配属となった皆さんへ。1回目のミーティングは10月13日(金)2限の創成課題の時間に実施します(来週以降についての詳細はこのミーティングでお伝えします)。場所は実験棟 2F 201です。

研究テーマと主要技術

主に取り組んでいる内容は以下の通りです。

  • IoT
    • 多数あるインフラ(電柱・斜面など)を点検・監視するIoT装置・システムの開発
    • 多数あるインフラを活用したセンシングとそれによるIoT
    • その他の分野におけるIoTの活用
  • 学習・教育支援システム
    • 学習者の状況を把握し分析・フィードバックして学習効果を改善
  • 業務支援システム
    • 卓上ロボット+RPAによって簡単に導入できる業務支援

いずれのテーマも技術面では「センシング」+「データ分析(機械学習など)」という枠組みとなっています。むしろその意味では同一技術の異なる応用です。上以外の対象についても同様の技術で取り組めると考えていますので、新規提案も歓迎します。

インフラIoT分野における天野研での主要技術の一つに「音伝播特性」+「機械学習」があります。音の伝わり方の微細な変化を機械学習で捉えてき裂の有無やコンクリートの特性(含浸率)を推定しています。対象はいろいろと考えられますし、音以外の物理量(WiFi電波など)を使った取り組みも進めています。

幾つか動画を用意しました。

社会インフラとIoT
ゆっくり動画風研究室紹介2022
研究室紹介2022

最近の研究業績

  • 論文, 天野 直紀, 李 昊宇, 丁 宇浩, 斯真田 隆一, 鶴田 健, 音伝播特性と機械学習を用いた PIC フォームの含浸率推定, AI・データサイエンス論文集, 2022, https://doi.org/10.11532/jsceiii.3.J2_433
  • 論文, 小林 誠治, 天野 直紀, 久米 仁司, 音伝搬特性による照明柱のき裂発生検出手法, AI・データサイエンス論文集, 2021, https://doi.org/10.11532/jsceiii.2.J2_62
  • 論文, 天野 直紀, クラウド型開発環境および求人情報直結型e-Learningコンテンツの導入によるプログラミング教育の実施効率向上のための成績予測, 学習分析学, 2020, https://doi.org/10.51034/jasla.3.0_1
  • 解説記事, 天野 直紀, センシング技術を活用した安心・安全な持続可能社会の実現, 光アライアンス, 2020
  • 講演, 天野 直紀, センシング技術を活用した安心・安全なサステイナブル社会の実現, 先端センサ・シンポジウム, 2019
  • 書籍, 天野 直紀, プログラミングなしではじめる人工知能, オーム社, 2020
  • 書籍, 天野 直紀, 実践IoT: 小規模システムの実装からはじめるIoT入門, オーム社, 2018

実学と産学共同研究

各自のテーマが必ずしも関連するわけではありませんが、本研究室では多数の産学共同研究を行っています。

産学共同研究を通じて「リアルな社会課題に実際」に挑戦できることはその大きなメリットです。例えば電柱を使った実験をしたくても周辺にある電柱で勝手に実験はできません。コーオプ実習とはまた違う意味で実社会との接点を持てるので、就職活動での説明にも説得力が増します。

NTT東日本を始めとして天野研で取り組んでいる産学共同研究は[こちら]を参照してください。

卒研室配属

3年生の卒研室配属について以下のように予定しています。

学生像

センシングとデータ分析に関心を持てること。

個々の具体的なテーマは装置制作~データ分析まで多種多様に考えられます。電子回路・装置を作る人もいれば、データ分析に専念する人もいます。全要素という人もいれば部分的にと言う人もいます。もちろん配属後に必要に応じて学ぶことが必要ですが、それぞれの適性の範囲で進めます。

自己推薦においては希望する内容(テーマそのものでなくてよいので範囲とか、身につけたいスキルなどなんでもよい)を明らかにしてください。詳細(提出方法など)は期日が近づいたときに掲載します。

テーマ決め

それぞれの学生の卒研テーマは配属後、創成課題最初の約2ヶ月で文献調査をしながら決めていきます。希望があれば産学共同研究に関連したテーマとします。希望しなければそれ以外のテーマ設定を検討していくことになります。

説明・相談会

9月29日(金)、10月2日(月)の2限はいずれも研究棟C 3F 303で個後期開始後に説明会の日程を掲載します。それ以外は応相談、電子メールで連絡してください。直接303へ来てもらっても構いません。

自己推薦

自己推薦は「こちら」から回答してください。締切は10月3日(火) 20:00です。期日内は修正可能です。

就職先

天野研卒業生の就職先(今年度分の内定先を含む)を一部以下に紹介します。

TDK
芝浦機械
三菱ケミカル
日本コムシス
関電工
東京地下鉄
中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京
凸版印刷
Sky
トランスコスモス
富士ソフト
China Mobile

以下はメディア学部時代
横河電機
日本電気
NTTデータフロンティア
日立ハイシステム21
三菱東京UFJ銀行
IIJエンジニアリング
オールアバウト
ジークレスト
ボルテージ

相談・連絡・その他

研究室に関する様々な相談・質問などはいつでも受け付けています。研C303 or 電子メールでどうぞ。

その他、あえていえば月4のサステイナブル電気電子の履修はお勧めです。この科目の学習内容はサステイナブルに関連して総合的なものですが、具体例として取り上げるテーマは天野研での卒研と密接に関連するので、この科目を履修することで結果として創成課題の理解度が高まります(むしろ楽になるかも?)。